ブログトップ

小坂正則の個人ブログ

長崎平和記念式典のすばらし内容「憲法踏みにじる暴挙」 長崎、集団的自衛権に怒り

d0174710_15331160.jpg

「平和への誓い」を読み上げる被爆者代表の城台美弥子さん

長崎平和記念式典のすばらし内容「憲法踏みにじる暴挙」 長崎、集団的自衛権に怒り
小坂正則

今日は長崎への原爆投下の日です。私は式典の模様を見ませんでした。しかし、その中身はネットで素早く全国に流されました。その内容が実にすばらしいからでしょう。広島の式典で、広島市長は控えめながら、「平和憲法を守らなければならない」と、政府を批判していました。しかし、今日の長崎の式典では田上富久市長は平和宣言で「集団的自衛権の議論を機に、安全保障のあり方が議論されている。『戦争をしない』という平和の原点が揺らいでいるのではないかとの不安と懸念が、急ぐ議論の中で生まれている」と述べ、政府にこうした声に真摯(しんし)に向き合い、耳を傾けるよう求めた。被爆者代表は「平和の誓い」の中で「憲法を踏みにじる暴挙」と批判した。(共同通信)
長崎市が被爆者代表の城台美弥子さんを選んだということは、この内容の発言を認めたという ことです。そういった意味では長崎市の勇気ある決断に私は最大限の賛意をおくり、感謝したいと思います。みなさん今日のNHKのニュースを注視してください。NHKが城台美弥子さんの発言をどれだけ取り上げるかを。全くなかったかのように完全無視するかもしれません。もし、無視したならこれから全国でNHKの受信料不払い運動を始めましょう。どっちにしてもNHKにとっては針のむしろの8.9です。そうか、土曜日は9時のニュースはないのですよね。月曜日のMHKの9時のニュースとテレビ朝日の報道ステーションやTBSのニュース23などとNHKの取り上げ方の違いを比べてください。以下に東京新聞の記事を無断転載します。



「憲法踏みにじる暴挙」 長崎、集団的自衛権に怒り
東京新聞2014年8月9日

長崎は九日、被爆から六十九年の原爆の日を迎え、長崎市松山町の平和公園で市主催の原爆犠牲者慰霊平和祈念式典が営まれた。出席した安倍晋三首相の目の前で、被爆者代表の城台(じょうだい)美弥子さん(75)が「憲法を踏みにじる暴挙」と集団的自衛権の行使容認を痛烈に批判した。田上富久(たうえとみひさ)市長も平和宣言で「平和の原点がいま揺らいでいるのではないか、という不安と懸念が急ぐ議論の中で生まれている」と指摘。政府の姿勢に対する被爆地の懸念があらわになった。

◆被爆者代表「平和への誓い」全文 

 一九四五年六月半ばになると、一日に何度も警戒警報や空襲警報のサイレンが鳴り始め、当時六歳だった私は、防空頭巾がそばにないと安心して眠ることができなくなっていました。

 八月九日朝、ようやく目が覚めたころ、魔のサイレンが鳴りました。

 「空襲警報よ!」「今日は山までいかんば!」緊迫した祖母の声で、立山町の防空壕(ごう)へ行きました。爆心地から二・四キロ地点、金毘羅山中腹にある現在の長崎中学校校舎の真裏でした。しかし敵機は来ず、「空襲警報解除!」の声で多くの市民や子どもたちは「今のうちー」と防空壕を飛び出しました。

 そのころ、原爆搭載機B29が、長崎上空へ深く侵入して来たのです。

 私も、山の防空壕からちょうど家に戻った時でした。お隣のトミちゃんが「みやちゃーん、あそぼー」と外から呼びました。その瞬間空がキラッと光りました。その後、何が起こったのか、自分がどうなったのか、何も覚えていません。しばらくたって、私は家の床下から助け出されました。外から私を呼んでいたトミちゃんはそのときけがもしていなかったのに、お母さんになってから、突然亡くなりました。

 たった一発の爆弾で、人間が人間でなくなり、たとえその時を生き延びたとしても、突然に現れる原爆症で多くの被爆者が命を落としていきました。私自身には何もなかったのですが、被爆三世である幼い孫娘を亡くしました。わたしが被爆者でなかったら、こんなことにならなかったのではないかと、悲しみ、苦しみました。原爆がもたらした目に見えない放射線の恐ろしさは人間の力ではどうすることもできません。今強く思うことは、この恐ろしい非人道的な核兵器を世界中から一刻も早くなくすことです。

 そのためには、核兵器禁止条約の早期実現が必要です。被爆国である日本は、世界のリーダーとなって、先頭に立つ義務があります。しかし、現在の日本政府は、その役割を果たしているのでしょうか。今、進められている集団的自衛権の行使容認は、日本国憲法を踏みにじる暴挙です。日本が戦争できるようになり、武力で守ろうと言うのですか。武器製造、武器輸出は戦争への道です。いったん戦争が始まると、戦争は戦争を呼びます。歴史が証明しているではないですか。日本の未来を担う若者や子どもたちを脅かさないでください。被爆者の苦しみを忘れ、なかったことにしないでください。

 福島には、原発事故の放射能汚染でいまだ故郷に戻れず、仮設住宅暮らしや、よそへ避難を余儀なくされている方々がおられます。小児甲状腺がんの宣告を受けておびえ苦しんでいる親子もいます。このような状況の中で、原発再稼働等を行っていいのでしょうか。使用済み核燃料の処分法もまだ未知数です。早急に廃炉を含め検討すべきです。

 被爆者はサバイバーとして、残された時間を命がけで、語り継ごうとしています。小学一年生も保育園生も私たちの言葉をじっと聴いてくれます。この子どもたちを戦場に送ったり、戦禍に巻き込ませてはならないという、思いいっぱいで語っています。

 長崎市民の皆さん、いいえ、世界中の皆さん、再び愚かな行為を繰り返さないために、被爆者の心に寄り添い、被爆の実相を語り継いでください。日本の真の平和を求めて共に歩みましょう。私も被爆者の一人として、力の続くかぎり被爆体験を伝え残していく決意を皆様にお伝えし、私の平和への誓いといたします。

 平成二十六年八月九日

 被爆者代表 城台美弥子
by nonukes | 2014-08-09 15:38 | 原発再稼働は許さない | Comments(0)

  小坂正則