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小坂正則の個人ブログ

日本一のブラック企業、東電は福島原発3号機瓦礫撤去の放射能飛散を隠していた

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日本一のブラック企業、東電は福島原発3号機瓦礫撤去による放射能飛散を隠していた
小坂正則

本日の朝日新聞によると、昨年8月から行われた福島原発3号機の鉄骨の解体と瓦礫撤去作業による放射性物質が20キロ先の南相馬市の稲を汚染した疑いが濃厚だと伝えてるのです。8月19日に大型クレーンで鉄塔などを撤去する時に別の場所にいた作業員2人が東部から最大1センチ当たり13ベクレルの被曝をしたと伝えています。また、北北西に8キロ地点でも空間線量が上昇したとされています。福島県も「他の原因は考えられない」とコメントしているという。
しかし、東電も国もこのような放射性物質が飛散するということを事前にも、そして起こった後にも公表する事はなかったのです。そういった意味では「規制庁」も東電のぐるです。

東電は放射能が飛散することは最初から分かっていた

放射能が飛散した後にも東電は、1号機の解体を、このまま実施する方針だといいます。新聞によると、東電は何の対策も取らないまま、撤去を再会する方針だという。1号機の瓦礫はとてつもない高濃度の放射性物質が飛散しています。それらをこのままの状態で撤去作業を行えば、福島原発事故と同じような放射能が飛散して周辺の環境を汚染することになるのです。東電は3号機の瓦礫の撤去から引き続いて1号機の瓦礫撤去を行う予定だったそうですが、放射能が飛散したので、1号機の瓦礫撤去の方法を検討したそうです。しかし、新たな撤去方法が見つからないので、より慎重に撤去を行うといっているそうですが、そんなの信用できるわけがありません。経費が嵩むので、これ以外の方法はないといっているそうです。今回放出された放射能の飛散は最初から織り込み済みだったのだと思われます。

東電に原発解体の仕事は任せられない。
福島原発を国有化して作業者を公務員にすべきだ


昨年8月から福島原発3号機の瓦礫撤去作業が行われていたのですが、原子炉建屋は人間が近づくことも出来ないほど高濃度の放射性物質が飛び散っていて、しかもこの原子炉ではプルトニウムを原料にしたプルサーマル発電が行われていたのですから、当然のことに大量のプルトニウムも飛散していたことでしょう。その撤去を行うというのですから、細心の上にも細心の注意を払って、飛散防止剤を撒いて、チリが出ないように、しかも周辺での大気中のモニタリング調査などなど、何重にも放射能が飛び散らないような作業工程を考えて、安全第一の作業を行うことは常識中の常識のはずでした。
マスコミに公開した画像は確かに安全な作業のように見えたのですが、鉄塔を破壊する時には破損した鉄塔をクレーンで引っ張ったり押したりして、チリがばらまかれている様子を撮った画像を以前見た記憶があります。今回私は一生懸命その画像を探したのですが、残念ながら見あたりませんでした。。その画像をアップした方は、「こんな乱暴な作業で放射能が飛散しないはずはない」とコメントしていました。
やっぱり、その方の不安が的中していました。こんな乱暴な工事で放射能が飛散しないはすはありません。おまけに、事故を起こした犯罪者に「その事故の責任を取って、事故の後始末を自分の金で行え」と政府が言えば、安全なんか二の次で、「いかに安く、手っ取り早くやれるか」しか考えないのは当たり前です。こんな手抜き工事を許した原子力規制庁の責任です。東電は日本一のブラック企業なのです。ユニクロやワタミなんて東電に比べたらかわいいものです。そんな日本一のブラック企業には必ず監視が必要です。規制庁は川内原発の「再稼働」などにうつつを抜かす前に、福島原発事故の収束こそ、全面的に取り組むべきなのです。そして、そこで働く作業員の皆さんの劣悪な労働条件と劣悪な環境で命をかけて働いている方々の身分保障のためにも福島原発は国有化し、そこで働く3000人の労働者は国有企業福島原発廃炉作業公務員にするべきです。その方が下請け企業に任せて1人6万円以上の日当が末端の作業者には1万円くらいしか行き渡らないという矛盾も解決できて、結果として有能な作業員による迅速で安全な仕事が行われるのではないでしょうか。彼らの犠牲的精神と誇りある仕事に対しては国家公務員として、彼らを金銭的にも生涯の健康不安に対してもそれ相当の保障と評価をしてやるべきなのです。


福島原発3号機 危険ながれき撤去


by nonukes | 2014-07-14 13:29 | 福島原発事故 | Comments(0)

  小坂正則

by nonukes