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小坂正則の個人ブログ

小泉・細川元首相の立ち上げた「自然エネルギー推進会議」と緑の党の進むべき方向は

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小泉・細川元首相の立ち上げた「自然エネルギー推進会議」と緑の党の進むべき方向は
小坂正則

5月7日に東京都知事選をたたかった小泉・細川元首相が一般社団法人「脱原発・自然エネルギー推進会議」を発足させたということについては随分多くの方がすでにコメントしています。
私は東京都知事選を大分出身の宇都宮候補ではなく、脱原発の政権を取りに行くために「ここは小泉元首相と心中覚悟でたたかおう」と決意したのです。
私の所属する「緑の党」の中は空中分解しそうなほど、両派に分かれて非難=批判しあいました。今は「ノーサイドで行こう」と、一応落ち着いたように論争は静まっていますが、決して議論にけりがついたわけではありません。また、この問題は参院選や総選挙が近づけば沸騰するでしょう。
私が「都知事選で細川候補を支持すべきだ」という方針を支持したのは細川氏に何の問題もないというわけではありませんし、一本化が出来なかったことは双方に責任があることは事実です。しかし、緑の党は「右でもなければ左でもない」と、自ら公言しているのですから、決して革新政党ではないはずです。ドイツ緑の党も新左翼の残党グループと保守の自然主義者が一緒になって作った環境政党だったのです。金子勝氏が新聞にコメントしているように、緑の党の私たちは大きな選択をしたのです。無限に生産力は発展して、ほしいものは何でも自由に手に入る共産主義の世界がやがてやって来るという社会主義思想の限界を知ってしまったのです。だから学生運動上がりの私は左翼思想を捨てて「保守リベラル」へと鞍替えしたのです。保守リベラルは決して右翼ではありません。共産主義者がいることは否定しないのです。彼らがいる自由も右翼がいる自由も認めるのです。ベトナム解放の父といわれるホーチミンが生前言ってました「自由ほど尊いものはない」と。私たちは社会的な自由を求めるのです。私は安倍政権に危惧して、現憲法を守ろうとする平成天皇はすばらしい人だと思っています。ただ、皇室の民営化と天皇に選挙権と基本的人権を与えるべきだというのが私の持論ですが。
多様性を認めあい、環境を破壊する無秩序な経済行為を断固として否定する秩序ある産業社会を作るのです。古き良き時代のいいものは引き継ぎ、新しい制度やものの存在も否定しない。次代の人びとや生き物の生存権も保障することが、今を生きている私たちには責任と義務があるのです。この地球は私たちだけもものではないのです。次代の全ての生き物へ引き継ぐためにこそ、いま私たちは生命をいただいてるのです。
一刻も早く賢明な歴史をこの国に作って行かなければ地球の破滅が先かもしれないのです。
「緑の党」の中では右派(改革派=少数派)の私は徹底的に平和的に緑の路線論争を行います。小泉・細川両氏のめざす政治戦略(彼らにはそんなものはないという方もいるでしょう。彼らにそんな戦略などないなら私たちが小泉氏を利用すればいいのです)に同調できるような柔軟な、そして俊敏な行動の取れる緑の党をつくり、何よりも、もっともっと大きくする作業に早急に取り組みます。そしてこの国の政権を取りに行きましょう。


■細川氏「平和国家の生き方として容認できない」

細川氏の発言。

「まずもって先の東京都知事選挙におきまして残念な結果になりましたが、私が皆様方のご期待にこたえられなかったこと大変申し訳なく思っておりますが、全国の多くの方々に原発をどう考えるのか、改めて自らの胸に問いかけて頂く機会を作り得たのではないか。とまれご助力に厚く御礼を申し上げる次第です。

政府は先頃、エネルギー基本計画を閣議決定いたしましたが、事故に対する反省も教訓もなしに、これから再稼働していくという方針を打ち出したわけですが、とんでもないことだと思います。自民党は2012年の公約で、原発に依存しない社会構造をつくるとしました。安倍総理も原発に依存する割合を減らしていくと言ってこられたわけですが、どうも言っておられることとやっておられることとだいぶ違うのではないか。そういう状況がとても残念なことだと思うんですが、再生可能エネルギーをいつまでどれだけにするのかということも、はっきりしておりませんし、事実上破綻している核燃料サイクルのことも、これからやっていくんだということを言っておりますが、これも大変とんでもないことだと思います。

また10月には(青森県六ケ所村の)六カ所(再処理工場)を竣工させるということも言っておりますけども、六カ所の方はすでに日本のプルトニウムの在庫は相当にふくれあがってまいりました。今44tですか。3000発の核爆弾に相当するプルトニウムが在庫としてあるわけですが、さらに増えていく可能性がある。とても容認できません。

官房長官は原子力規制委員会の基準をクリアした原発について、改めて総理が政治判断しないと表明しましたけども、それも、国民の6割が再稼働に反対している。8割の国民が将来の原発をゼロにすることを賛成している。そういうことを念頭に置かないでこのような方向に進んでいくことは、とても許されることではないと思います。それはやはり、政治的な手続きというものを、官房長官が言われるようなことでなく、きちんとやっていただかなければならないのではないか。

また原発の輸出についても、原子力協定が成立しましたが、与野党が一緒に籠を担いだようなことで、途上国に原発を輸出していく方向になっているわけですが、これは本当に、とんでもないことだと。汚染水の垂れ流しも続いていますし、まず何より事故の原因も究明されていない、核のゴミをどうするかも決まっていない。そういう中で原発を輸出するし、武器も輸出する方向になっていますが、これは道義を重んじる我が国の姿勢として、何よりも平和国家としての我が国の生き方としてとても容認できるものではない。非常に強く危惧しているところです。

私は選挙の時も様々な不条理に戦わなければならんと立ち上がる決意をいたしました。同じようなことを西郷(隆盛)さんが言っておりますが、文明について端的にこう申しました。『文明とは正義があまねく行き渡っている社会、国のことを指して言うのであって、経済の発展とか科学の発達とか、豪壮な邸宅、華美な衣服、そういうものを指して言うのではない』という趣旨のことですが、私もまったく同感です。そういう意味で私はこれからこの日本の国を考えていくときに、いくつかの問題、人々の価値観の問題でもありますし、この国の運命のあり方にかかわる大きな問題でありますけど、これからもしっかりと正すべきは正していかなきゃならんという姿勢を貫いていかなければいけない。ますます強くそう思っているところです。

さて私は選挙期間中、勝っても負けても原発ゼロの戦いはこれからだと申しました。このたび、原発ゼロ・自然エネルギー推進会議を立ち上げ、今日がそのスタートになるわけですが、目指すところはまず第一に再稼働に反対し、原発から自然エネルギーに転換することによって実感できる経済、放射能の心配のない社会をつくっていくことはいうまでもありません。

特に地方が元気になるように、地方の自然エネルギー事業のエンカレッジをできるだけしっかりやっていかねばならんと思いますし、地方の自然エネルギー事業のサポートをしっかりやっていかなければならない。あちこち出かけていって支援をしていきたい。そうしたネットワークづくりもサポートしていきたい。いろいろやることはたくさんあろうと思います。

原発はリスクのあるコストの高いエネルギーということで、ヨーロッパなどでは自然エネルギーに切り替える動きが年々高まってきておりますが、排ガス規制がかつて自動車産業の技術開発と雇用の創出に大きく貢献したように、原発ゼロの状態の中で自然エネルギーによって日本の活路を開いていくまたとないチャンスだとよく認識しながら、活動を進めて参りたいと思っています。

本日を皮切りに、原発立地県での様々な活動を通じまして、少しでもそういう動きが定着するようにできるだけ努力して参りたいと思いますので、ひとつよろしくお願いします。今日はちょっと調子が悪くて頭がくらくらしております。申し訳ありません。あまりはっきりしたお話ができなくて」


■小泉氏「東京だって原発なしで成長していきますよ」

小泉氏の発言

「都知事選は残念な結果になりましたが、寒いにもかかわらず大勢の方が、雨が降っても吹雪が舞い散る中でも、長時間立ちっぱなしで熱心に細川さんや私の話に、聴衆の皆さんが熱くなっていた。だから最初1回か2回でやめようかなと思っていたのが、毎日やらないとだめだと。結局のところ皆さんが、寒い中でも熱い思いを持っていたから、それを細川さんや私に伝えてきてくれたんだなと思っています。

勝っても負けても原発ゼロの国造りを目指すんだ。自然を大事にして様々拡充することで、良い国と思われるんだと、選挙終わっても持ち続けて、これは死ぬまで頑張らなきゃいかんと、今日も一緒にやってまいりました。

私、選挙中、はっきり大勢の皆様の前で言ったんです。原発安全だ? コスト一番安い? クリーンだ? こんなのは大うそだって言ったんですよ。多くのテレビカメラ、記者の前で聴衆まさに人人人ですよ。どうしてこんなに寒い中、聞いてくれるんだと不思議に思いながら。これはちょっと異様な雰囲気だな。これは勝つんじゃないかと思ってやってたんですよ。それがああいう結果でしょ。

しかし敗北の結果にもくじけないところが細川さんとか私のいいところなんです。日本人はどんなピンチも不撓不屈の精神を持って立ち上がってきた国民、その血を我々は受け継いでいる。今は一つの戦場で負けたけど、原発ゼロの国造り、自然を資源にする国造りに向かって進むのは素晴らしいことだな、必ずいまより良い国造りができると希望を持ってやってきた。

ところがね、原発の研究者とか規制委のメンバーとか、原発会社幹部のみなさん、この方たちはみんな、学業成績優秀、普通の人に比べればはるかに頭脳明晰、頭の良いと思われる人ばっかり。それが今ね、原発は安全じゃない、この60年間原発導入されて、スリーマイル、チェルノブイリ、福島。安全じゃないのわかってる。いちばん安全と思われた日本の福島でも、人為的、技術的ミスの枚挙にいとまがないじゃないですか。

原発コストいちばん安い?いまだに研究者にそういっている人がいる。東電始め日本の原発会社は国民の税金負担無しにやっていけるところは一つもないんですよ。こんなわかりやすい話ないでしょう。民間会社だけど実際は国策会社、政府の金をふんだんに使ってる。にもかかわらず未だに原発コストが安いと、どう考えてるのか。どの原発会社も金まみれ、金食い虫だと話したんですよ。選挙が終われば『あんまりウソ言わないで』って文句来るかと思ったが、いまだに全然来ない。

CO2を出さないクリーンエネルギーって言ってたんですよ。調べてみたらどうですか。ウランを発掘して様々な設備で核燃料を燃やして電気を大量に使ってるじゃないですか。うそじゃないと言ってる人は良い判断してない。これは悪い判断だ。再稼働にしても依存度を保とうとする重要な電源なんだと平気で言っている。優秀な人もろくでもない人がたくさんいるなと思った。

規制委のメンバー、世界一日本の原発は安全基準が厳しい、そういう原発だけ再稼働させるという。数カ月でできると思います? その口からもう数カ月で再稼働させようとしている。なぜか、日本の原発は安全と思われたけど、現に地震、津波、火山の噴火、国土の地質状態、世界の原発国に比べ最も弱いです。なおかつ、テロに対していちばん弱いと世界が危惧している。これに対して規制委の優秀と言われる先生方は返事がない。どうして世界一安全な基準と言えるのか。地震、津波、火山対策、数カ月でできるわけない。テロに対処しているというのも、これからするということ。何年かかるかわかりませんよ。それをあえて数カ月でしようとしている。変人を通り越して、頭の良い人しっかりしてくれと言いたいよ。

そしてなおかつ全原発止まって2、3カ月じゃないですよ。もうじき1年なんですよ。原発無しに日本はやっていけないって、やってんじゃないですか。なおかつ都知事選のとき、原発の電源なくして発展させる、オリンピックを原発なしで成功させると言った。そしたら招致委の人たちの、誰かがね、『何と無責任なことを言うんだ』と批判した。ところが招致委、調べてみたらパンフレットで『日本は原発なしでオリンピックを成功させる』って宣伝してたんですよ。これを指摘したらまったく批判言わなくなったけどね。ああ、細川さんが言ったこと、俺たちも言ってたんだってことで。

ところがよ、あの原発なしでオリンピックを成功させると言った段階で、なぜ一言もその言動を批判しなかったのか。これおかしいと思いませんか。推進論者が批判しないんですよ。

6年後ですよ。東京だって原発なしで成長していきますよ。日本各地に自然エネルギーを成長させようという動きがどんどん出ている。我々はそれを加速、充実させる。

私ももう過去の人と言われようがね、これから来る未来の世代のためにも、何と言われようとも原発のない国造りのために頑張っていく。これこそまさに大きな志だと思って、ともにどんな困難な道であろうとも、自然を大事にして、無限にある自然のエネルギーを我々の発展に生かす。国造りに向かってがんばっていきたい」
by nonukes | 2014-05-14 22:39 | 「緑の党」をつくろう! | Comments(0)

  小坂正則

by nonukes