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小坂正則の個人ブログ

脱原発大分ネットワークの機関誌「つゆくさ通信」123号②

脱原発大分ネットワークの機関誌「つゆくさ通信」123号②

情報交差点
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禁じ手は禁じて!~スラップ訴訟・秘密保護法~
大原洋子

スラップ訴訟とは

「公に意見を表明したり、政府・自治体の対応を求めて行動した人々に対して、大企業や政府などの優越者が黙らせ、威圧し、苦痛を与えることを目的として起こされる恫喝的、報復的な民事訴訟」表現の自由を侵すものとして欧米などで問題化しており、スラップを禁じる法律を制定しているところもある。
例としては、映画『標的にされた村』で描かれた沖縄県東村高江地区の訴訟がある。これは、在日米軍北部訓練場ヘリコプター着陸場(ヘリパッド)建設に抗議した住民と反対者の座り込み運動に対し、15名について沖縄防衛局が「通行妨害禁止仮処分」を申し立てた訴訟。2013年6月に福岡高裁の控訴審で、1名の通行妨害禁止処分が下され敗訴。住民側は直ちに最高裁へ上告し、目下、受理を待っている状況だ。
このような判決は、反対行動を萎縮させ、結果として憲法21条で保障された「言論・表現の自由」の行使を狭めるおそれがある・・おや、この構図、さきの秘密保護法とそっくりではないか。つまり、スラップ訴訟は「訴えを起こすことで反対行動を萎縮させる萎縮効果を目的にしたもの」とも言える。

上関のスラップ訴訟

2009年秋、原発建設予定地の田ノ浦で中国電力が海の埋立の準備工事を強引に始めようとし、祝島島民と応援に来た人々がこれを食い止めるという攻防があった。同年12月、中電は11月5日~11日の間に損害が生じたとして、祝島島民2人と市民2人に対し、損害賠償4800万円を請求する裁判を起こした。(その3日後、中電は原子炉設置許可申請とたたみかけた)
訴えられた1人は中電側の作業員にけがを負わされ入院。むしろ彼は損害賠償を中電に問いたいはずだ。妨害の証拠写真は日時と場所が不明、原告として裁判所に来ている社員も現場で起きたことを何も把握できていない。また、4800万円の根拠がいまだ示されず、見積もりと実際にかかった費用に差があったという理由で3900万円に引き下げるという、いい加減さ。
 
丸4年が過ぎ、彼らは約20回の裁判のたびに足を運ばされてきた。広島県から、交通の不便な祝島から山口市に行って帰るだけでも一日仕事。
首輪をつけられることを拒否し、自分の意志で行動と発言を続けている4人は「闘い続ける」と意気軒昂であるが、時間的・精神的・経済的・体力的負担ははかりしれない。そして、それこそが権力者側のねらいなのだ。

皆さんの「ずっと見ているよ、応援しているよ、一緒に闘おう」の声援が何より。よろしく!
郵便振替 01390-4-67782
加入者名 祝島島民の会
通信欄に「裁判へのカンパ」、領収書不要な方はその旨も記入してください

それにつけても秘密保護法

さてさて、それよりさらに桁違いにヒドイのが秘密保護法である。
栗原彬立教大名誉教授の言葉を紹介する。「秘密保護法案は特定秘密の範囲が無限で、行政府が恣意的に市民のデモも取り締まろうと思えば簡単にできる。それは山口県の上関原発を巡っての「中国電力と行政府が加害者で市民が被害者である構図」が逆転させられていることにも通じるものだ。
この法では上関原発のような訴訟の手間もなく、異議申し立てをする市民を行政府が取り締まり、市民を恫喝することができる。秘密保護法案が恫喝的であることは、実際に公聴会の意見や国際的な人権団体の異議申立ても無視したことで明らか」・・・
「リチャード・キンブル、職業 医師。正しかるべき正義も時として盲いることがある」。ウソだ。「時として」ではなく「ほとんど例外なく盲いることがある」の間違い。絶滅危惧の正義という生物に私は会いたい!

参考)「止めようSLAPP裁判」のブログ。わかりやすく、オススメです。

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『世界が食べられなくなる日』 松本真美

私は昨年夏にこの映画を見ることができました。
「遺伝子組み換えでない」という食品表示をよく見るようになったのは、いつの頃からでしょう。遺伝子組み換えって、なに?よくわからないけれど、きっと不自然なものなんだろう、体によくなさそう、そんな感覚的な判断だけで「遺伝子組み換え」のものを使った食品は避けてきました。この映画を観て、「食べなくてよかった」と再確認したものの、一人暮らしをしている息子たちは大丈夫かしら、と不安になってきました。
タイトルからしてなんだか暗くなってしまいそうですが、監督の前二作『未来の食卓』『セヴァンの地球のなおしかた』同様、希望も感じられる内容になっていますから、ご心配なく!

映画は、遺伝子組み換え作物(GM)と核の二つをからめて作られています。「この二つは反民主主義的なやりかたでもたらされたものであり、人間が制御できない、後戻りできないものであり、人体に蓄積すると深刻な病気を引き起こすという共通点がある」と、監督のジャン=ポール・ジョー氏は述べています。映画を見ると、そのことがよくわかります。権力者が弱い者を搾取する、真実は知らされない、そんな構造も両者にピッタリ当てはまります。

監督は言います。 

「私たちには二つの力があります。一つはお金の力。自分のお金を多国籍企業に使わずに、環境に配慮したものにお金を使うこと。もう一つは言葉の力。人に伝える、発言することです。」
 この映画のこと、もともと社会問題に関心がある意識の高い人にはもちろんですが、普通の(?)ママ友やご近所さん、行きつけのお店の人、などにも伝えてください。私は早速知人のカフェにチラシを持って行きまして、いろいろ説明していたら、隣でお茶を飲んでいたご夫婦に、「それ、私にも教えて! 興味があるわ」と話に加わってこられました。こういう出会いもまた楽し。

この映画の主軸になるのは、セラリーニ教授による、ラットを使った遺伝子組み換え作物の健康被害の実験です。現在市場に出回っている遺伝子組み換え食品は、3カ月の実験で問題がなかったということで安全基準が作られています。しかし、教授の実験は、ラットの一生にあたる、2年をかけて行われました。その結果、3カ月を過ぎてからさまざまな病気を引き起こすことがわかったのです。

中川恵一とかいう東大医学部の准教授が「がん教育」と称して「今やがんは二人に一人がなる病気、コワいことはありません」なんて説いて回ってるそうですが、「二人に一人がなるんだから、コワくない」ってどういう発想なんですかね? 「日本は高齢化してるのだから、ガンが増えるのは当然」と言っていますが、ここ1~2年で、急に「ガンこわくない神話」(?)が拡散されている気がします。

 『世界が食べられなくなる日』 原題は『TOUS COBAYES?』(みんなモルモット?)。
 原題に込められた意味が、すご~くよくわかりますね!!



2月2日(日)大分市コンパルホールにて無料上映が行われます。
詳しくはチラシをご覧下さい。 大分県保険医協会主催
  
by nonukes | 2014-01-20 00:08 | 脱原発大分ネットワーク | Comments(0)

  小坂正則