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小坂正則の個人ブログ

九電社員(平均年収782万円)「もう限界です。これ以上給料減らされたら借金しないと生活ができない」

九電社員(平均年収782万円)「もう限界です。これ以上給料減らされたら借金しないと生活ができない」?

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九電社員の給料が本当にそんなに安いのか
小坂正則

産経新聞2013年12月15日付けのウエブ版によれば「東京電力福島原発事故のあおりを受けて九電の全ての原発が止まったことで会社の経営が急激に悪化した」という。そして「今年の4月から給料の5%がカット。夏冬のボーナスも出ないことになった」そのため、「娘にクリスマスプレゼントも買えなくなった」という声を伝えている。
だから「車を売った社員や妻がパートに出なければならなくなった社員もいる」とも。そして産経記者は「九電が原発事故を起こしたわけでもなく、社会的制裁を受けるべき瑕疵(かし)があったわけでもない。民主党政権の原発政策のブレに翻弄されたあげく、企業存亡の危機に瀕し、社員らは苦しんでいる。関連会社を含めれば、九州経済界に及ぼした悪影響は計り知れない」とのたまうのです。
昨年の九電社員の平均年収が782万円だそうですから、そこからボーナス150万円として、5%の給与カットでも年収が600万円ですよ。 私がボーナスもなく年収も安いからひがんでいるわけではありません。(ちょっとひがんでいるかもっしれませんが)九州の中小企業の社員はあなた方の年収の半分くらいが当たり前ですよ。

九電労組はなぜ脱原発を経営者に要求しないの?

産経新聞という会社は何があっても原発推進をバカの1つ覚えのように推し進める、ある意味分かりやすい新聞社なので、当然と言えば当然です。しかし、九電社員の意識は、この記事を見るだけでは完全に被害者意識しかありません。事故を起こしたのがたまたま東電だっただけで、本当は南海トラフ地震で川内原発がフクシマの二の舞になっていたかもそれなかったのです。
ベトナム戦争が終わった後の時代に、三菱重工長崎造船の労組の委員長がこんなことを公然と言っていました。「造船不況で仕事が減って組合員の生活が困っている。どこかで戦争でも起こって景気がよくなってほしい」と。この労働組合と九電労組はよく似ていると私は思いました。「人が殺されても自分たちが儲かればそんなこと知ったことじゃない」とでも思っているのでしょうか。実に恐ろしい思想です。九電で事故が起こらなかったのが不幸中の幸いだったのだから、二度とこのような不幸を、この国のどこにも起こさないために、何であなた方労働組合は経営者に脱原発を要求しないのですか。もし、九電の原発で事故が起こればあなた方の会社はひとたまりもなく倒産するし、労働者は放射能に汚染した現場で被曝しながら事故処理にかり出されるのですよ。しかも、あなた方社員は現地の住民や国民から「私たちのいのちとあなた方お金のどっちが大切なのか」という非難を浴びることになるのですよ。
健全な電力会社に生まれ変わるためなら、少々の経済的な我慢は覚悟して、新しエネルギーに依拠した新生九電に生まれ変わるような脱原発のビジョンを、それこそあなた方が描いて会社の進路を変えさせることが労働組合や労働者の役目ではないですか。
私は元労働組合の一員だったことを思えば涙が出るくらい情けない。ただ、私が居た労組は社会党系の総評だった。電力労組も三菱長崎造船労組も民社党系の同盟だった。でも今は連合になって、労組は会社の御用聞きに成り下がってしまいましたが。

それでも原発を動かしたいのなら税金を当てにしないで

原発は低廉な電力を生み出す方法だと自民党も電力会社も言ってましたし、今も言ってます。ちょっとそれはおかしいのではないですか。私は、ここでは安全性の議論はしません。経済的な問題だけを取り上げます。原発は安いのなら、フクシマ原発事故の除洗費用など国から無利息の融資など9兆円をもらわないで自力で事故対応ができるよいうに積み立てを行って下さい。少なくとも原子力賠償法で1200億円しか損害保険に入っていないのはやめて下さい。事故時には安田海上火災から10兆円くらい保障がでる保険に入って下さい。巨大事故時には国が面倒を見るという甘えた考えは許されません。
それから、これまで日本の原発100万kw1基作るのに5000億円と言われていましたね。それが、イギリスの新規原発はフランスのアレバ社が請け負うそうですが、1基1兆3000億円だそうです。しかもイギリスは1kwhあたり15.5円で35年間の長期に渡って原発の電気を国が買い上げるそうですよ。イギリスの原発の電気は安くはなかったのです。それでも日本の原発は安いのですか。
なんで欧米の原発がそんなに髙いか知っていますか。コアキャッチャーという耐火煉瓦でできた受け皿のようなものを格納容器の中に作っていて、それがメルトダウンして原子炉から出て来た核燃料をキャッチして安全な場所に誘導して冷やす装置を付けたり、そのほかの多重の防御を付けたために日本の原発の3倍ほどの建設費になってしまったそうですよ。日本政府やあなた方の会社は「ユーホーキャッチャーみたいなものは日本の原発には必要ない」と言って、追加工事をしなかったのです。もし、フクシマにコアキャッチャーが付いていたならメルトダウンした核燃料の固まりを安全な場所に誘導して冷やすことができたのです。これ1つ取ってみてもあなたの会社や国は信用できませんよ。
なぜコアキャッチャーを日本の電力会社は付けなかったかというと、「1200億円以上もするアレバの特許など無駄な設備だ」といって取り合わなかったのです。これが「世界に誇る安全な日本の原発」の実態です。それでもあなた方は原発を動かしてボーナスほしいですか。

産経新聞の記事 http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1312/17/news087.html

by nonukes | 2013-12-22 18:01 | 原発再稼働は許さない | Comments(0)

  小坂正則