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小坂正則の個人ブログ

泉田新潟県知事に何があったのか?

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泉田新潟県知事に何があったのか?
小坂正則

泉田新潟県知事は9月25日に東電の社長と面会して柏崎刈羽原発6、7号機ベントフィルター設置の要望書の提出を受け入れて、記者の質問に対して「なるほどとは思えない」と、否定的な意見を言った翌日に、受け入れを認める決定を県の担当部局から出させるという、信じられない程の早業で一気に柏崎刈羽原発の再稼動が近づいたかに思われる動きを見せた。
「一体何事があったのか」と私は自分の耳を疑った。普通なら、ヤラセでも2、3日は置いて結論を出すのが官僚のやるやり方だからだ。これまで、あれだけ反対していて、手のひらを返すかのごとくに豹変した泉田知事に何が起こったのか。何か大きな動きがあったのだろうとしか考えられない。
まず、第一に考えなければならないことは、この1日でゴーサインを出したことは裏切りかどうかだ。ベントの運用に対しては「新潟県の了解がなければ実行できない」などの新たな運用上の歯止めをかけていることがある。これが運転再開の歯止めになるとは私も思わないが。次に規制庁が運転許可を出したとしても、運転了解は県知事の了解事項だ。ただし、立地市町村が了解して知事だけが反対できるだろうか。これも難しいだろう。
決定を出した一番の理由として、知事は検察庁や国に脅迫されたのではないかということが一番疑われる。彼は愛媛県知事のような「やらせ反対発言」などの領域を越えた発言を繰り返していた。だから彼の本気度は並々ならぬものがあっただろうと思われる。よっぽどのことがなかったら1夜にして気が変わるというのも不自然だからだ。かれは記者会見や単独インタビューで「殺されるかもしれない」と言っていたからだ。まだまだ新潟の動きから目を離せないし、私たちは東電へ「東電は柏崎原発を動かす資格などない」と訴えなければならない。以下はそのような新潟県知事の発言への真意をめぐる報道です。



泉田知事に何があったのか 「特捜部がターゲットに」報道も 田中龍作ジャーナル2013.9.26  http://tanakaryusaku.jp/

 背景に何があったのだろうか? 新潟県の泉田裕彦知事がきょう午後、柏崎刈羽原発6、7号機をめぐり東電が原子力規制委員会に提出する安全審査申請を条件付きで容認することを明らかにした。

 安全審査申請は再稼働の前提となる。原子力規制委員会(田中俊一委員長)が新規制基準に適合していると判断し、地元(新潟県、柏崎市、刈羽村)が合意すれば、東電は柏崎刈羽原発6、7号機を再稼働できる。
 泉田知事はきのう(25日)午後、新規制基準の条件となるベントフィルター設置の要望書を提出に新潟県庁を訪れた東電の廣瀬直己社長と面談した。
 面談から3時間後に行われた ぶら下がり記者会見 で泉田知事は「(廣瀬社長の説明では)なるほどとは思えない」などとして東電の安全対策に不信感をにじませていた。
 「(東電への)回答はここ一日、二日のうちにするのか?」とする記者団からの質問に対しても、「先ずは担当部局と相談してから」と答えた。すぐには行かない、としか受け取れなかった。
 急展開の背景に何があったのだろうか? 思い至るのは、5日に新潟県庁で持たれたメディア懇談会だ。「第2の佐藤栄佐久氏(前福島県知事)になると思ったことはないか?」と筆者が質問しところ、泉田知事は「ありますね」と答えた。「黒塗りの車にビタっとつけられた時は気持ちが悪かった」と話した。
 東電のプルサーマル計画に反対していた佐藤栄佐久・前福島県知事は、実弟の不正土地取引の疑いをめぐる収賄罪で東京地検に逮捕、起訴された。収賄金額はゼロ円という奇妙キテレツな汚職事件だった。国策捜査のはしりである。

 検察庁は福島原発事故で住民を死傷させたとして告訴されていた東電経営陣や政府高官を全員不起訴にした。工場が事故を起こすなどした時はすぐに家宅捜索に入り、会社幹部を逮捕する検察庁なのだが、原子力ムラには手が出せないようだ。
 その検察庁が「泉田知事をターゲットにした」との記事が『サンデー毎日』(10月6日号)に掲載された。同誌は地検特捜部関係者のコメントとして次のように書いている――
 「地検上層部からの指示で泉田知事を徹底的に洗っています。立件できれば御の字だが、できなくても何らかの圧力を感じさせることで、原発再稼働に軌道修正させる助けになりたい考えではないか」。
 昨夜の段階では「規制基準をクリアしても安全は確保できない」とまで話していた泉田知事が一転、容認した背景には「何らかの圧力」があったのだろうか。
 泉田知事の容認を受け、東電は明日(27日)、柏崎刈羽原発6、7号機の再稼働に向けた安全審査申請書を原子力規制庁に提出する。



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9月5日の記者会見でのやりとりより
田中:
それとあの、さっき知事あのー、東電は嘘を吐くと仰ってましたが、これもまさしくその通りで、私あの、事故直後から、少なくとも2011年いっぱいは、毎年出てたんですね。あー、毎年じゃない、毎日、東電の記者会見に出てまして、その嘘を吐く最たるものは、そのメルトダウンと、その遮水壁です。遮水壁に関してはこれ、もう細かくは言いませんが、明らかに政府がこれ押し切られたんですよ。
で、思うに今、泉田知事は、こうやって再稼働の事にちょっと懐疑的で、頑張っておられますが、いずれまた政府に、政府っていうか、まぁ政府だとか、東電に押し切られるんじゃないかなという危惧はあるんですが、実際ですね、嘉田さんは脅されてるんです、私直接聞きましたが。関電と経産省に脅されてるんですよ。で、やむなく大飯の再稼働を認めたんですね。

泉田知事:どんなふうに脅されたんですか。

田中:
言って良いのかどうか分かりませんが、具体的に電気止めるって事業者に言うわけですよ。だから、地元の中小企業だとか工場は、出て行かざるを得ないでしょう。それで、もう税収が減るじゃないですか。
それでもう、やむなく認めざるを得なかったんですよ。

泉田知事:なるほど。

田中:東電は、東電じゃない、向こうは関電だ。関電が一軒一軒回って脅したらしいんです。

泉田知事:
事実関係から申し上げると、今のところですね、直接的なプレッシャーっていうのは、あまり感じてないっていうのが正直なところなんです。はい。

田中:
そうですか。もう一つ、これ突飛な質問すれば、福島県の、あっ、前知事の佐藤栄佐久さんは、プルサーマル計画に反対していて、それが直接の原因かどうかは分かりませんが、0円の収賄でありながら逮捕起訴されましたもしかして、第二の佐藤栄佐久知事になるという不安は、一瞬はちらついた事はないですか。

泉田知事:いや、感じた事ありますよ。

田中:やっぱりありますか。

泉田知事:
車、つけられた時は、やっぱり怖かったですよね。ひょっとして、降りて何かあると嫌だなっていうのは感じた事、それはあります。
by nonukes | 2013-10-02 00:47 | 原発再稼働は許さない | Comments(0)

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