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小坂正則の個人ブログ

マイナス経済社会を楽しく生き抜く  その1

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マイナス経済社会を楽しく生き抜く 1.プロローグ

小坂正則

なぜ書くのか、どのように書くのか

私は昨年の4月に影書房という東京の小さな出版社から「市民電力会社をつくろう」という本を出しましたが売れ行きは芳しくないようです。だから私はこの企画が持ち上がった時、編集者に「私のような無名の者が書いても決して売れませんよ」と忠告したのですが…。
ところで私は27年前から大分で「反原発」のミニコミ誌を出し続けています。私は小学校のころから作文など苦手で文章を書くことは好きではありませんでした。ところが反原発運動の通信を出す必要に迫られて、文章を書いている内にだんだんと書くことが楽しくて好きになったのです。
私と一緒に反原発運動をたたかった仲間であり、私の人生の師でもある、故松下竜一という人は一生中津という田舎にとどまって売れない本を書き続けた作家でした。彼の書く本はユーモアたっぷりで、暖かな優しい言葉を紡ぐ天才でした。しかし、松下センセを師と仰ぐ私は、いまだにのたうち回るような文章しか書けません。そんな私ですが文章を書くときに心がけていることがあります。①「自分が何を言いたいのかを常に意識して単刀直入に書く」②「形容詞を多く使わず、オーバーな表現はしない」③「出来るだけ文章は易しく書く」の3つを常に意識して書いています。

橋下徹大阪市長に学ぶ

私もつたないブログを書いています。なぜブログを書くかというと、文章を書く訓練だと思っているからです。私が書いたブログで1番人気は「東電は深夜電力を11.77円に値上げ!今すぐオール電化はやめよう」で、2番目が「大分市小学5年生のレントゲン検診をやめさせたたたかいの記録」です。1番目はなぜオール電化が悪いのかを簡潔に書いたものです。2番目は、事実を淡々と書いたものですが、ドキュメンタリーが皆さんを引きつけているのだと思います。しかし、ブログというものは怖いものです。何人が読んでくれたかが瞬時に分かるのですが、そのためにもっとたくさんの方に読んでもらいたくなって、数字だけを追いかけるようになっていくのです。そのために表現がオーバーになったり、だんだん過激なことを書くようになってくるのだと思います。このような人を「ブログ中毒」や「ネット人間」というのでしょう。そこでマスコミとネットを使った政治戦略を巧みに使ってきた橋下徹大阪市長を検証してみましょう。橋下徹という人間はしたたかにマスコミを利用してのし上がってきた政治家ですが、彼は常にマスコミに注目されないと存在価値のない「ネット人間」です。「従軍慰安婦発言」や「在日沖縄米軍の風俗業の活用提案」などで一気に橋下徹と維新の会の人気は陰り始めましたが、そんなに国民を長い間騙し続けることなどできっこありません。いつかはマスコミによって作られた虚像も消えてしまうでしょう。いえ、あのような迷惑な虚像は早く消えもらわなければ迷惑千万です。しかし、橋下人気にあやかろうとして集まった維新の会の議員連中の右往左往している様子をテレビなどで見るに付け、連中の橋下以下の軽さには愛想が尽きてしまいます。維新の会の国会議員はどの顔も軽薄で醜い連中ばかりです。民主や自民の人気に陰りが出始めたからと、サッサと逃げ込んで来た議員連中が、今度はどこに逃げて行くつもりなのでしょうか。だからあんな人間として最低な連中のようなことにならないためにも「コツコツと地道に自らの考えをぶれずに実践していく」しかないと、私は肝に銘じています。

経済縮小社会はなぜ生まれるのか

私が書く文章は、私でなければ書けないことを書くことに価値があるのだと思います。二番煎じのようなことを私が書いたとしても、誰も感動しないからです。私が書くことの意義とは、「より具体的な事例の中に本質的なことが現れている」ことや「大分ではどんなことが出来るか」や「こんなことを取り組めばいいのでは」というような、「少しでも役に立つ提案」でなければ意味がないと思うからです。
そこで今回の「マイナス経済社会を楽しく生き抜く」のテーマに入る前に、今の私たちを取り巻く現状分析からはじめます。
まず最初に私たちの国では著しい高齢化と少子化という人口減少が進んでいます。その前提でこれからの時代をどのようにして生き抜くべきかを考えなければ、これから事業を行おうとしても、それを支えてくれる地域社会が崩壊してしまったのでは元も子もないからです。
政府の人口予測によれば2050年の日本の人口は約3割り減少。2100年には7割減少するという予測です。2100年には4000万人の人口で、現在どんどん建設が進んでいる高速道路やマンションや高層ビルを誰が利用するのでしょうか。2100年にはそれらの建物や地方都市がゴーストタウンと化しているかもしれないのです。
今後起こるであろう人口減少と経済縮小社会では国や地方自治体に入る税収はどんどん減っていきます。その上に高齢者ばかりの社会ですから、労働人口は少なく、老人福祉や介護などの社会保障費用は増大するのです。そのような社会に突入する私たちが今やっておかなければならないことは、この橋は20年後には解体するとか、不要なものと必要なものを取捨選択した将来設計を立てておくことです。米国のデトロイトで、既にそのような都市再生を実施しているそうです。60年代に作られたニュータウンの建物を壊して農園や公園に作り替えているそうです。また、昨年暮れに中央高速道路のトンネルで天井崩落事故がありましたが、日本の新幹線や高速道路が出来て50年が過ぎましたが、これからは高速道路など公共施設の寿命が次々に来ます。それらの抜本的な立て替えや維持・管理費に莫大な税金が必要になります。公共施設の維持管理費に国税のほとんど全てを費やす時代がやってくるのです。そんな時代に第二東名高速やリニアモータカーなど作っている余裕はこの国にはないのです。
安倍政権は「女性手帳」を女子高生に交付して女性の妊娠率の変化を周知し「早く子どもを生ませる」という計画があるそうです。このように縮小社会の原因である少子化対策を国はいろいろと考えているようですが効果は疑わしいでしょう。少子化対策の柱といわれる待機児童の解消策や子育ての社会化などはもっと進めるべきですが、それは少子化に歯止めをかける抜本的な対策にはらないでしょう。なぜなら、先進国では、女性が自分の意志で子どもを産む生まないを決めるのであり、国が子どもを生むことを強制することなど出来ないからです。女性の社会進出の結果、結婚と子どもを産むことだけが女性の幸せではなくなり、現代は結婚以外にも様々な生き方を自由に選択する時代なのです。だから今日の晩婚化と非婚化は先進国といわれる国の必然的な時代現象なのです。だから少子化の社会では数少ない子どもたちを社会全体で大切に育てていけばいいのです。自分の子どもも人の子もみな私たちの明日の社会を作ってくれる大切な「私たちの子どもたち」なのですから。

マイナス経済成長は貧困層を真っ先に襲う

ドイツはこの20年間に電力消費はわずか5%しか上昇していなくて、GDPは27%アップしたそうです。日本は電力消費が30%アップしたのにGDPはわずか16%しかアップしていないのです。この違いから分かることは、「エネルギー消費とDGPは決して比例するわけではない」ということです。例えば日本中の照明器具をLEDに変えただけで原発13基分の電力が削減できるそうですからエネルギーが減っても省エネ産業は栄えます。(財団法人日本エネルギー経済研究所による試算)人口減少社会ではエネルギー消費はもちろんですが「もの」の購買力も減ってきます。ですから全体のGDPは減ってくるかもしれませんが、国民1人あたりのGDPは逆に増える可能性もあるのです。日本は世界3位のGDPといわれていますが、国民1人あたりのGDPは世界17位です。12位のシンガポールよりも下位です。
ただここで考えなければならない問題があります。「好景気でどんどん工場やビルが出来るよりも少しくらい不況の方が環境破壊が起きなくていい」と私もよく思うのですが、このような数字があります。相対的貧困率です。国民の可処分所得の平均の半分以下の人口の割合をいうそうですが、日本はOECD加盟国内(OECD加盟国の平均は10.6%)でメキシコの18.4%、トルコの17.5%、米国の17.1%に次いで4番目に相対的貧困率が高い15.7%だそうです。貧困と格差が拡大しているのです。
不況になると真っ先に非正規労働者や母子家庭などワーキングプアーといわれる人びとが首切りや賃下げなどの犠牲となり経済の調整弁の役割を担わされるのです。セーフティーネットの充実や格差是正の対策をどう作っていくかが経済縮小社会を迎える私たちが真っ先に取り組まなければならない課題だと私は思います。(つづく)
by nonukes | 2013-06-07 14:51 | 小坂農園 薪ストーブ物語 | Comments(0)

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