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小坂正則の個人ブログ

こんな総理大臣では日本はますます世界から孤立する

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こんな総理大臣では日本はますます世界から孤立する小坂正則

安倍首相のアベノミクスでインフレと円安で、人気も70%を越えたというのに調子に乗ってついついタカ派の鎧を見せてしまったかのようです。安倍首相は「とりあえず参院選までは安全運転に徹しよう」と、経済成長のみの政策で、とにかく失敗しないことを第一に政権運営をやっていたのです。しかし、うなぎ登りの人気に「ちょっと本音」を出したのか、電通や博報堂の作る台本に変更があったのか、参院選前に「安倍首相の強さを出そう」という戦略に変わったのかもしれません。確かに維新の石原慎太郎は中国や韓国などへ挑発を繰り返すことで保守層の支持を得る戦略です。
しかし、一国の総理大臣が、閣僚の靖国参拝について「国のために尊い命を落とした尊い英霊に対し、尊崇の念を表するのは当たり前のことだ。わが閣僚はどんな脅かしにも屈しない」と発言。彼は「韓国や中国の脅しに屈しない」と、全面対決を宣言したのです。これで両国との関係回復が一気に遠のきました。そのことで一番喜ぶのは阿倍首相の一番きらいな「北朝鮮」なのですが。中国・韓国と日本が対立すれば北朝鮮は日本を批判することで彼らと共通認識を得られるからです。
それに95年に出した当時の首相の「村山談話」を全面否定するような発言を23日の国会答弁で行いました。村山談話とは、1995年8月15日に、当時の村山富市首相が閣議決定をし、談話を発表したもの。「植民地支配と侵略によって、アジア諸国の人々に多大の損害と苦痛を与えた」と公式に植民地支配を認め、「痛切な反省の意」と「心からのおわびの気持ち」を表明したことに対して、「侵略という定義は学会的にも、国際的にも定まっていない。国と国の関係でどちらから見るかで違う」と発言。
そして「歴史認識に関する問題は歴史家や専門家に委ねることが適当だ。政治家は歴史議論をするべきではない」というような発言。安倍首相は「戦後70年を迎えた段階で、安倍政権として未来志向のアジアに向けた談話を出したいと考えている」として、2015年に新たな談話を発表する予定だといいます。

一国の首相が「歴史認識は専門家に任せておけばいい」という無責任が通るのか

安倍首相は「日中戦争は侵略戦争ではなかった」とか「日本国憲法は占領軍に押しつけられた屈辱的な憲法」というのが彼の一貫した「戦後レジームからの脱却」の全てです。だからあのような暴走発言が出るのです。憲法9条の改悪や自衛隊を防衛軍という名前に変えるなど、彼は時代錯誤の年老いた軍国少年。米国の懸念も気にすることもなく、靖国参拝を誇らしげに行う麻生や高市などのバカ議員の暴走を止めるどころか、今回の発言は火に油を注ぐ結果になったのです。
侵略という言葉をどこの学会が定まっていないと発表したのですか。また、「国際的にも侵略の提議は定まっていない」というが、「どこの国とどこの国が日本が戦前行った中国や朝鮮半島、台湾支配を侵略ではない」といっているのか。その具体的な証拠を示して村山談話を非難すべきです。かれの批判は子供がダダをこねているような子供じみた批判でしかありません。それに比べて、ニューヨーク・タイムズ紙は24日付論説「日本の無意味な民族主義」で「安倍氏とその同盟者は靖国参拝が中国と韓国にとって極めて敏感なことであることを十分に知っている。中韓両国は20世紀、日本軍国主義による被害を深く被った。今回の閣僚による靖国参拝、および『村山談話』をそのまま継承しない動きが中韓両国の激しい反応を招くことは必至だ。各国共に北朝鮮核問題の解決に向けて協力する必要がある時に、中国と韓国を怒らせることを選択するというのは、非常に愚かな行動だ」と指摘しています。また韓国の中央日報日本語版は… しかし安倍内閣の支持率がいわゆる「アベノミクス」人気の影響で70%に達すると、安倍首相の考えは変わった。各種世論調査の結果、7月の参院選での圧勝を確信した安倍政権は戦略を修正している。「選挙後に保守政策を推進する」から「選挙前に保守政策アドバルーンを揚げる」に転換した。周囲の目を意識する必要がなくなったと判断したのだ。2015年に出す、いわゆる「安倍談話」に向けて、徐々に「村山談話」カラーを消しにかかる様相だ。と的確な批評をしています。
これ以上日中、日韓関係がこじれれば日本の貿易や様々な国益を損なうことは間違いないでしょう。このような安倍自民党と維新、みんななど改憲政党に対して、護憲派の野党があまりにも弱小過ぎるので、自民党の参院選圧勝は免れないかもしれませんが、私たち市民が声を上げることでしか阿倍の暴走を食い止めることは出来ないのです。そして出来るだけ参院選で自民党・維新・みんなの議員を落選させる運動を繰り広げる必要があるでしょう。
by nonukes | 2013-04-27 20:07 | その他 | Comments(0)

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