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小坂正則の個人ブログ

「野菜工場」に私は反対です

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「野菜工場」に私は反対です

緑の党のメーリングリストで前回野菜工場を支持する意見があったので、それへの反論を前回のブログに書いたのですが、本来のテーマが「エネルギーの多様性」だったので、野菜工場についてはちょっとしか書きませんでした。そこで、再度野菜工場への批判を書きます。以下はMLでの反論です。

私は「農業を科学技術の視点で議論するべきではない」といいたいのです。農業は自然の営みです。「百姓は土作りだ」と私の親父は生前話していました。土が作物を育ててくれるのです。人間はそのお手伝いをするだけなのです。作物の生命力や栄養素やおいしさは科学技術だけでは生み出せません。たかが近代科学100年の浅はかな技術でそんなものは作り出すことなど出来ないのです。
それが出来ると思っているのは人間の傲慢さです。核を科学技術の力で制御できると過信した科学者と同じです。
農業は自然に恐れ、たたかいながら、それでいて自然の恩恵を受けて、作り出される芸術作品なのです。工業製品などではありません。
もちろん野菜工場で作られた偽物の野菜に満足するような方は、どうぞ満足して、食べて下さい。
緑の党のML会員の中に有機農業や自然農法をやっている百姓はあまりいなにのでしょうか、残念です。私の周りには多くの百姓が一生懸命安全な農作物を作っていますよ。そんな若者を支えるのが緑の党の役目だと私は思っています。
薬漬けでエネルギー漬けの科学工場で出来た野菜を支持する人たちを私は支持できません。
無農薬の野菜を作り、それで食っていくことがどれほど大変で、しかし、どれだけ貴重なのであり、今後の日本の安心安全な農業を支える重要な要素だという視点で緑の党の皆さんは議論してほしいです。言葉で「有機農業を支える」と、いっても行動が伴わなければ、緑の党の政策は偽物です。

野菜工場は電力会社の利益のためにある

野菜工場は電力会社のためにあるようなものです。電力消費を煽るだけでしかありません。
東北で野菜工場がもてはやされているのは、ほとんど全額に近い補助金で大企業が現地の方々をそそのかして設置させているのであって、本来採算が合うようなものではありません。実際にそれで利益を上げるには野菜などでは安すぎます。また、この工場で生産される野菜は限られていて、葉物野菜の一部だけです。
そんなもので日本の農業の再生が出来るわけもなく、野菜工場の機械を販売して売り逃げを図ろうとしている悪徳企業の魂胆でしかないとわたしは思います。
循環型の社会をつくるという緑の党の思想は「野菜工場」とは相容れない思想だと私は思っています。
私はバリに先日行ってきたのですが、日本の私たちがいかにエネルギーを使いすぎているかを実感しました。私が泊まったホテルの部屋は小さな電球1個でした。またレストランも薄暗いくらいの照明しかありませんでした。しかし、その照明が実に雰囲気のある照明でした。これって、私たちが失ってしまった豊かさなのではないかと思ったのです。
私たち緑の党は自民党のような成長第一主義でもなく、共産党のようなみんなが同じ考えの人間でもなく、1人1人の違いを認め合いながら、多様性のある社会を作るために、適正技術で、社会を再生させることだと思います。
自然エネルギーなら何でもいいのでもなく、適正規模の生産と消費で必要最小限の消費を進めることが緑の党のめざす循環型社会だと思います。
物質的な豊かさからそろそろさよならできる暮らしが、私たちのめざす豊かな暮らしなのではないかと私は思います。
Commented by サムライ菊の助でござる^^ at 2013-03-14 22:39 x
百姓は、作物を「作った」とは言わず、「できた」と言いますからね^^作物は、お天道様とと雨風露土が作ってくれるのです。野菜工場で、露地の10倍のエネルギーを使って、10分の1の栄養しかない野菜しか作れないのが人間の科学技術です。どんなに科学が発達しても、土1升、藁1本作れないのですから。
Commented by nonukes at 2013-03-15 09:26
菊の助さんの農業に取り組む姿勢や地道な活動にただただ私は頭が下がるだけです。都会の緑の党の皆さんはやはり農業を産業の1つぐらいにしか考えていないようです。農業はいのちの源です。農作物が安すぎるから、食べ物を粗末にして、そこで作っている百姓の価値も相対的に低く観てしまうのだと思います。私はバリに行って気づいたのですが、流通合理化や流通革命によって破壊されたものは地域経済の仕組みだけではなく域内流通によるコミュニティーそのものだと思いました。バリも流通革命は進んでいるのですが、まだまだ途上です。
だからそこには日本人がなくしてしまった文化が残っていました。
そんな私でも、ユニクロで安い服を買ってしまうのですが。なかなか思想と実践には乖離があります。
私のようないい加減な人間でも機内流通と地域コミュニティーの復権に取り組みたいと思います。泰美さんは相変わらず元気でした。
Commented by 深瀬 at 2013-03-19 10:16 x
素晴らしいご意見だと思います。私はあくまでも中立的な立場の人間として以下のように考えています。
露地であれば自然農を目指すべき。これ以外の農法は土壌汚染を拡大させるだけです。
私の友人に自然農を行っている者がいますが、まずまずのようです。しかし全ての農家が自然農で食っていけるか?あるいは国民を食わせていけるか?これには大いに疑問です。
ですので、いわゆる施設園芸や工場を含む水耕栽培はなくてはならない存在です。
工場で作るから、太陽光を使用しないから全て悪いものと決め付けるのはよくない。私自身収支試算してみましたが、やり方によっては十分に安価な野菜を得られます。

TPPの議論にしてもそうですが、全ての議論が白か黒かを決めてはいけないと考えます。どちらにもそれを主張する根拠があります。双方が知恵を出し合っていいとこどりをしながら共存共栄すべきではないでしょうか。
Commented by nonukes at 2013-03-19 11:26
御意見ありがとうございます。TPPは農業だけではなく、アメリカの基準を世界に押しつけるという意味で私は反対です。それは医療でも保険でも食糧安全基準でも全てがアメリカの基準に追従させられるのです。
農業が食えないから科学技術をというのは本末転倒しています。食えなくしたのは社会制度です。農業はいのちの源ですから食えるような制度にすればいいのです。ドイツやフランスの農家がなぜ食えるのでしょうか。そこでは国による手厚い保護があります。日本では農家戸別保障も頓挫してしまいました。自由化したのちに安全・安心な食べ物を作ってくれるのはアメリカですか?いいえ。顔の見える関係の私たちと直接関わることのできる日本の農家ではないでしょうか。農業を生き残らせるために私たちはもっとお金も労力も出すべきだと私は思います。
ただ、私の意見は個々の問題を詳細に議論するというわけではありません。基本政策としての農業や科学に対する議論をしているのです。最新のブログを読んでいただけたらうれしいです。
by nonukes | 2013-03-14 16:33 | 脱原発大分ネットワーク | Comments(4)

  小坂正則