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小坂正則の個人ブログ

電気をまったく発電しなくても最高益をたたき出す日本原電とはどんな会社

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電気をまったく発電しなくても最高益をたたき出す日本原電とはどんな会社
小坂正則

日本原子力発電(株)という原発による発電だけを行う会社がある。敦賀原発1号と2号に東海第二原発の3つの原発を持っていて現在はすべて止まっている。おまけに敦賀原発1号機は発電から43年経っている老朽化原発で、2号機は活断層が直下に走っているため廃炉がほぼ確実な原発だ。それに東海原発2号機は東海村村長が「再稼働は認めない。廃炉を求める」と公言していて、今後も発電の可能性がほとんどないという窮地に立たされているが、一般市民にはあまりなじみのない会社だ。
この会社は電力9社と原発関連会社などが出資して作った特殊な会社で株式は非公開。東電などへ電力を販売する発電会社だ。ところがこの会社は今年度上期は電気を1キロワットも発電していないにもか関わらず209億円の最高益をたたき出したという。
なぜこんな奇妙なことが起こるのか。その理由はこうだ。東電から半年で277億円を筆頭に関電162億円・中部電力146億円・北陸電力102億円・東北電力68億円の合計760億円の電力売電の基本料金収入があり、発電に伴う経費がかからなかったので史上最高益を上げたという。おまけにここの社員2300人の平均年収が637万円という大企業の平均年収506万円よりも遙かに高額の給料をもらっている。何ともうらやまし会社だ。またこの会社は電力会社の役員の天下り先に作った会社なので役員の大半が電力会社のもと幹部だ。なぜこのようなマジックのようなことが出来るのだろうか。

すべては総括原価方式がこんな不当な会社を存立させている


総括原価方式というのは、電気料金を算出する仕組みで、電気料金の原価を積み上げていき、それに利益を上乗せして電気料金を算出する仕組みだ。だからいくら高額の経費がかかったとしても、電力会社は損はしない。だから大判振る舞いの金額で日本原電から電力会社は電気を買っていたし、東電の電力料金値上げの根拠にも、この会社へ支払う基本料金が値上げの根拠に算定された。関電の電気料金値上げの根拠にも日本原電への基本料金支出が根拠として提出されている。社長は元関西電力の副社長で以下は役員の顔ぶれだ。東電元会長の勝俣は福島原発事故の責任を取って会長を辞任したが、ちゃっかりここの非常勤取締役に就任している。非常勤取締役は月に数日出社するだけで年収1000万円以上をもらえる。何ともうらやましい限りだ。

取締役社長
濱田康男(元関西電力)
常務取締役
小島康壽(元経済産業省)
高辻哲(元東京電力)
常勤取締役
木村仁(元関西電力)
石橋英雄(元中部電力)
非常勤取締役
勝俣恒久(東京電力)
八木誠(関西電力)
高橋宏明(東北電力)
永原功(北陸電力)
三田敏雄(中部電力)
北村雅良(電源開発)

電力会社や日本原電の社員が国会や地方議会で原発推進のCIA工作を演じている

電力会社の社員でそこから給料をもらいながら地方議会の議員を兼職している民主党の議員がたくさんいる。彼らは電力会社の工作員を演じているのだ。「原発に反対する議員の選挙には電力総連は支持しないぞ」 という脅しや民主党や連合組織の中で原発支持の陣形を作るために日夜活動するのが彼らの役目だ。まさに共産主義勢力を潰すため暗躍する米国のCIA工作員と似たような電力会社の秘密工作員の役目を担っている。
敦賀市議会副議長の北条正氏は現役の日本原子力(株)の社員。日本原電から給料をもらいながら敦賀市議会の中で敦賀原発の1日も早い再稼働を進めるために北条氏が中心となって日々活動している。少なくとも会社を辞めて議員になるべきだ。なぜなら、彼らの給料はすべて私たち電力消費者の支払う電気料金から出ているからである。二重取りは許されない。

1日も早く電力完全自由化して、電力市場で競争させよう

電力の完全自由化が実現して私たちが自由で電力会社を選べるようなれば、東電が電気を1キロワットも発電しない会社に何百億円支払っても、それは東電の自由だ。しかし、今は私たちは電力会社を自由に選べないのだから、私たちの電気料金にコッソリ潜ませて東電もと会長の勝俣や北条敦賀市議会議員へ多額の報酬を支払うことなど許せない。
完全自由化までは少なくとも電気料金の仕組みをガラス張りにすることが求められる。それにしても発送電分離と電力自由化を1日も早く実現することが急がれる理由がここにもある。私たちが不況で給料が下がったり、非正規雇用で首切りや低賃金にあえいでいると言うのに、片や電力会社や日本原電などの独占企業がぬくぬくと既得権益の上にあぐらをかいて大きな顔をしているいるような現状の日本社会はおかしいではないか。
by nonukes | 2013-01-15 00:37 | 原発再稼働は許さない | Comments(0)

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