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小坂正則の個人ブログ

11月2日から大飯原発の活断層現地調査へ

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11月2日から大飯原発の活断層現地調査へ
活断層をめぐる攻防がいよいよ大詰めに

小坂正則

マスコミの情報によると大飯原発を走るF6断層が活断層かどうかを専門家が11月2日から現地調査を行うことが決まったといいます。この活断層疑惑は大飯原発の再稼働の直前に発覚して、保安院へ調査を再稼働の前に行うように市民グループや野党が政府に申し入れたが結局、政府は聞き入れないまま、大飯3号と4号は動かされてしまったのです。
活断層の疑いが浮上したのはこれまで原子炉設置許可申請の議論では「10~12万年までに動いていない断層は活断層とはいわない」と、していたものを今回から「40万年以内に動いた形跡のあるものは活断層として捉える」という考えに変わったことから、再調査を行うことになったものです。
また、これまで専門家会議でも「活断層と断定できる」という根拠がなければ活断層とは見なしていなかったものを、今回から「活断層でないと否定できないものは活断層と見なす」という方針に変わったことも上げられる。元々、阪神大震災で想像を絶する活断層による被害を受けて、地震学者や活断層学者からこれまでの地震による被害想定の見直しが必要だという声が上がっていたのです。それが原発施設のバックチェックという形で調査する予定の中で東日本大震災を迎えてしまったのです。

活断層学者の出番だ

これまで原発の建設許可審査は地震学者が行っていたそうですが、活断層の学問は変動地形学という学問で「活断層学者に言わせれば活断層が動くか動かないかを地震学者に分かるはずはない」というライバル意識もあるのかもしれません。しかし、越生さんや石橋さんなど「原発震災」や「日本の原発の危険性」を指摘してきた地震学者は活断層の危険性はこれまで指摘していました。指摘してこなかった地震学者とは、いわゆる御用学者のことで、「危険性が証明出来ないものは安全としなければ無用に危険を煽ることは社会的マイナスが大きい」して安全だと言ってきたのです。しかし、東日本大震災や東海東南海南海地震が想像を絶する規模で起こる可能性が指摘されるようになって、これまでの考えを変えなければならなくなったものです。
東洋大学の渡辺教授も今回の大飯原発の活断層調査に参加していますのでその他の3名の意見は分かりませんが、渡辺教授は一貫して「F6断層は活断層だ」と指摘していますので、その根拠を覆すだけの証拠が出てこなければ、「活断層でないという証拠は見つからなかった」という結論により活断層と断定される可能性が大きいでしょう。

活断層のある原発は止められないか

政府も規制庁も活断層が見つかったときには「原発を止める」という意見に対して、「動いている原発を止める法的根拠がない」といいわけをする可能性があります。しかし、そんなことは全く問題ありません。電力会社へ「活断層を疑う知見が出てきたので運転を止めていただきたい」という記者会見を規制委員会の委員長か経産大臣か総理大臣が記者会見を行うだけで充分なのです。それでも「法的根拠がないので我が社は動かし続けます」
なぞと関電の社長が抵抗すれば関電という会社は倒産してしまいます。国民を死に追いやるような狂気の会社が存立できるわけはないからです。
まずは大飯3号、4号を止めて、再稼働をさせないたたかいと、活断層が走っているという原発から順に廃炉にしていこう。朝日新聞10月28日号でも以下のように書いています。
 「規制委は今後、敦賀原発、関電美浜原発、北陸電力志賀原発、東北電力東通原発、日本原子力研究開発機構高速増殖炉もんじゅについても、現地調査をする。特に、敦賀、志賀の両原発は、原子炉建屋の直下に活断層の可能性が否定できない断層がある。これらが活断層と認められれば、廃炉になる可能性がある。」

無視された大飯原発の破砕帯 東洋大学 渡辺満久教授

20120530 渡辺満久教授 活断層と原子力施設の安全性 ずれによる被害の警告

20120708【索引付】渡辺満久氏「大飯原発断層問題と敷地内の視察報告」


サイエンスZERO「原発直下に活断層?“断層列島”とどう向きあうか

NHKが10月21日と昨夜にも再放送で流していましたが、若狭湾を走る活断層が原発直下に無数にあるということです。また、「若狭湾の日本海から太平洋までを結ぶ巨大な断層がある可能性があり、この断層が動いた形跡がある」という指摘を番組ではしていました。こんなものが動いたら若狭の原発群がみな吹っ飛んでしまいかねない大事故が起きてしまいます。頑張れNHK!以下はNHKの文章です。

複数の活断層が連動し、原発の間近で巨大地震が発生する可能性は?原発直下の断層が動き、地盤にズレが生じる可能性は?最新研究をもとに原発が抱える活断層の問題に迫る!

いま、各地の原発で断層の再調査が進められている。“東日本大震災で海溝付近の震源域が連動したように、複数の活断層が連動し巨大地震が発生する可能性があるのではないか”“活動しないとされていた原発直下の断層が動く可能性があるのではないか”と、専門家に指摘されているからだ。“断層がない場所はない”といわれる日本。断層と、どう向き合えばよいのか? 最新の研究をもとに、原発が抱える活断層の問題に迫る。

福井県の大飯原発、敦賀原発、美浜原発、石川県の志賀原発、青森県の東通原発…いま、各地の原発で断層の再調査が進められています。
東日本大震災で海溝付近の震源域が連動したように、複数の活断層が連動することで、想定を超える巨大地震が発生する可能性があるのではないか。さらに、活動しないとされていた原発直下にある断層が動き、地盤にズレが生じる可能性があるのではないか、と専門家に指摘されているからです。
実際、福島県では、東日本大震災がもたらした地殻応力の変化により、国や電力会社が動かないと判断していた断層が活動し、地震が起きたことが明らかになっています。
世界的にも地殻変動の活発な地帯にあり、「断層が全くない場所はない」とも言われている日本。断層とは一体どのようなものなのか、断層とどう向き合って行けば良いのか。最新の研究をもとに、原発が抱える活断層の問題に迫ります。
by nonukes | 2012-10-28 11:31 | 原発再稼働は許さない | Comments(0)

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