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小坂正則の個人ブログ

「緑の党おおいた」を立ち上げるための基本理念の私案です

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私たちは対立を乗り越える力を持つことが出来るか
                                     2012年8月14日 小坂正則
はじめに

「緑の党」は国会議員を出して政権を奪うことを目的に作る政党なのですから、他の政党との間では協力関係を築きながらも、政党間での政策の違いを論争したり、他政党の政策を批判したりすることは必要です。また選挙では議席獲得のためには他の政党や議員と生き残りをかけて競争しなければならない関係となることもあります。
しかし、考え方の一番近い政党や議員との間では出来る限り統一した行動や共闘関係を築くことが大切なことはもちろんです。日本のこれまでの政治や政党間では考え方の近い政党間で激しい批判合戦が繰り広げられてきました。たとえば社共間ではほとんど共闘関係が出来なくて、反核平和運動においても、私たち無党派の市民は社共が対立した現状に対していつも憂いていたものです。そのような対立の最たるものが「内ゲバ」という殺し合いにまで発展していった新左翼運動です。このような暗い過去の歴史をどう乗り越えるかは私たちの課題でもあります。このような歴史的な事実を私たちは踏まえて、乗り越えなければならない「政治的モラル」と「人格的モラル」を持って他人の存在を尊重する「大人の関係」を築く必要があると思います。そこには私たち「緑の党」の会員やサポーター1人ひとりが人間的な愛情や優しさ(人間だけにではなく生き物すべてに対して)というものを持って対応して行くことが必要だと思うのです。

「緑の党おおいた」の内部ルールをつくろう

これまでの市民運動の中にも対立と分裂は繰り広げられてきました。すべての組織には一定のルールがあります。そしてその中では対立や抗争などもあるでしょう。いや、むしろそのような議論があって当たり前なのです。趣味のサークルであれば気心の知れた人だけで集まり、仲良しクラブで長く続けられるかもしれませんが、社会変革を目指す組織であれば、性格の違った人や攻撃的な人とも一緒に行動しなければならなくなります。だから組織が大きくなればなるほど、いろんな人と議論をたたかわせる必要が生じますし、自分の主義や主張を多くの人に理解してもらうためにも議論が生まれるのは、それだけ組織が大きくなって活性化している証拠でもあります。複数の人が集まって何かをしようとすれば必ず意見の違いが出て、そこで論争や対立が生まれるのは当たり前です。
しかし、それによってすぐに分裂や抗争が生まれて、修復不可能な関係が出来てしまうのは結果として社会変革に寄与しないことにもなり、緑の理念に反するでしょう。緑派の私たちは互いの違いを認め合い、一緒に出来ることは一緒にやり出来ないことは出来ないと認め合うことが緑の民主主義です。だから議論を行う場合にも一定のルールがあります。ヤジは禁物ですが、手で表現してもいいことになっています。それでも、この問題は非常に難しい問題で、内部矛盾か、それを越えた外部矛盾かというのは絶対的な尺度などないといえるからです。だから私たちはそれぞれの組織の過去の失敗や過ちを参考にして、今後、私たちの組織がそのような過ちを繰り返さないように育って行くには、構成員のひとり1人に、どのような自覚が必要なのかなどを充分議論して、そのための最低限のルールを作る必要がありのではないかと考えたのです。
また、良好な関係が長く続いた組織や運動体の内部ではどのようなルールがあって、なぜ長く続いてきたのかを検証する必要があるのですが、日本では組織を作るための方法論や目的などは議論されてきましたが、「組織内部で活発な議論をたたかわせて、なおかつ良好な関係を保つ」という、テーマはこれまでほとんど議論されたことはなかったように思うのです。

「緑の党おおいた」討論のルールをつくろう

そのルールは直接民主主義のルールです。議論のためのルールでもあります。議論では実力のあるひとの意見や、声の大きな人と、多くしゃべる人の意見に大半の方は従うという法則があるようです。それによって貴重な意見が無視されてしまったり、初心者や若者の意見が無視されて、部外者の私たちに対する評価を認識できずに思い上がった自己評価に陥るということもあり得ます。そこで討論のルールを作る必要があると思います。
議論のための八案
①全員が均等な時間を喋るルールを作る。同じ人が長い時間、何回も喋ることは出来ない。
②人が喋っている時に横から声を入れない。人が話している時に制止して話さない。
③最初議論の目的と議論の方法などのルールを司会者が説明をする。
④司会者は最低の説明と発言時間を計るなどの作業だけに徹する。
⑤円滑な議論のためのワークショップなどを行い、ストンルールなども用いて議論する。
⑥口角を飛ばした議論をしても議論が終わったら感情的な対立を残さないように対立した人がいた場合は互いに握手して議論を終わる。
⑦時間の許す限り徹底して議論を尽くす。民主主義は少数者意見の尊重である。多数決が民主主義の原則ではない。
⑧対立した意見をまとめられない場合、多数決で決めることはやむを得ないが、その場合、否決された意見も留保する権利は残されていることを全員で確認する。
以上のようなルールを作ることを提案します。

対立を乗り越えた新しい政治勢力の結集をめざそう

日本に緑の党が出来たことで、政界に若干のインパクトを与えることが出来るかもしれません。しかし、下手をすると、社会・共産に緑が対立して少数の平和勢力が互いに足を引っ張り合うという構造になるかもしれません。
社共の対立の中にもう一つの対立軸を持ち込むという構造が果たして日本の政治的な変革のためにプラスとなるのかどうかは私には分かりませんが、対立が発生するという事実は事実として認識する必要はあります。しかし、その上に、それを越える大きな動きを作り出すことが出来るのかが鍵で、そこを作り出す政策や提案を私たちが行うことが今後の緑の党の使命ではないかと思うのです。
8月11日の結成準備会議に参加した皆さんの半分はネットで見て参加した方々でした。10名足らずの会員から出発した大分の緑の党は既に2倍の仲間が出来たのです。この勢いをどんどん拡大させていけば、大分でも大きな勢力に育つことも決して夢ではありません。私たちは政治方針や政策で意見が一致した組織や団体とは、それ以外の主張が異なっていたとしても、一緒に協力関係を作っていくという考えで、ウイングを大きく広げてたたかいます。なぜなら、長い目で見たら緑の党の掲げる「脱経済成長主義」は既存の政党に変わる新たな政治勢力として多数派になり得る歴史的必然性を引っさげた勢力ですから、一時の産みの苦しみは覚悟して、「ドイツに追いつけ、追い越せ」を目標に、私たちはこれから夢と希望を持って船出すればいいのだと思います。

写真上は 緑の党おおいたの共同代表の神田京子さん
真ん中は 同じく共同代表の アントンマリオさん
写真下は 11日の会議の模様です
by nonukes | 2012-08-14 15:40 | 「緑の党」をつくろう! | Comments(0)

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