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小坂正則の個人ブログ

世界もおどろく日本の放射能暫定基準値

放射能汚染食品が全国にばらまかれる

 福島の新米から500ベクレルを超える汚染米が発見されましたが、500ベクレル以下の放射能汚染食品は「安全な食べ物」として売ってもいい。しかも、全量検査ではなく抜き取り検査では500ベクレルを超えた食品も流通する可能性があります。だから現状の検査態勢ではほとんどザルのような検査です。福島では安全な食べ物を手に入れることは非常に困難なのかもしれませんが、だからといって国民みんなが放射能に汚染した食べ物を食べる義務はありません。もちろん500ベクレルという暫定基準値自体が不当な基準値なのですが。
 少なくとも検査機器を福島県を中心に全国の自治体や食品流通企業へ配備して徹底的な食品検査し、そこで出た検査結果は全て公開させるべきです。そこまで徹底しなければ全国どこへ汚染食品がばらまかれるか分かりません。

学校給食の放射能汚染基準値の混乱

 学校給食への汚染食品の混入を心配する母親たちの意を受けて、森ゆうこ副文科相は12月1日の定例会見で「40ベクレルを上回る食品は給食では使わないようにする方針を示したのか」との質問に「そのように考えていただいて結構です」と答えました。しかし、中川正春文部科学相は翌日の閣議後会見で、学校給食の食材に含まれる放射性物質に絡んで示した「1キログラム当たり40ベクレル以下」との目安について「測定機器の機種選定の目安で申し上げた。機器の検出限界で話をした40ベクレルが独り歩きしてしまった」と述べた。学校給食で使う食材からの内部被ばくを抑える目安として受け止められたことに対し「説明に誤解があった」と釈明。「最終的には厚生労働省の基準(現行は水や牛乳200ベクレル、野菜や肉500ベクレル)に基づいて対応していく」と述べた。(共同通信)

札幌市教委は4ベクレル以上は不使用

 実際には多くの自治体へ各地の住民による陳情や誓願が行われた結果、自治体独自の基準により学校給食への放射能汚染食品に対する取り組みが行われています。札幌教育委員会では「機器の検出限界値4ベクレル以上の汚染が見つかったら、その食品は使わない」と発表しました。
(以下は北海道新聞12月15日付)

 札幌市教委は12月15日、市内の学校給食で使う道外産の野菜などを対象にした放射性物質の独自検査を始めた。16日に使用する予定の埼玉県産の長ネギと神奈川県産ダイコンを抽出検査している。結果は15日夕、発表する。給食食材の独自検査は道内では札幌が初めて。
 検査は刻んだ長ネギとダイコンを別々のプラスチック容器に入れて測定器に収め、放射性セシウムと放射性ヨウ素の濃度を調べた。
 市教委は、検出限界の1キログラム当たり4ベクレル未満の食材しか給食に使わない考え。

ドイツの4ベクレルに日本も合わせよう

ちなみにドイツでは成人の放射性セシウムの基準値は8ベクレル。子どもは4ベクレル。ベラルーシでも穀物は20ベクレルです。また、ウクライナではストロンチウムも検査していますが日本では一切検査していません。プルトニウムも同じように一切検査していません。
 チェルノブイリ原発事故のあと、日本は輸入食品の放射性セシウムの基準値を370ベクレルとしたにも関わらず、3月12日に突如として厚生省はセシウムの基準値を500ベクレルとました。この基準値があまりにも高すぎることで、国は見直しの作業をしているそうですが、私たちが声を上げなければゆるい基準値がこのまま見直されない危険性があります。
 横浜市の自校方式の学校給食で扱われる食材を毎日検査する方式や札幌教育委員会の取り組み(セシウムが検出された食品は一切使用しない)をお手本にして、私たちの地元の自治体や教育委員会などへ放射能測定器の購入と検査の実施及び情報の公開を要求しましょう。
 そのような具体的な取り組みによって現行の500ベクレルの暫定基準値を一刻も早くドイツ並みの厳しい基準値へ下げさましょう。以下は大分市に出した陳情書です。


大分市内の小中学校・幼稚園などの給食における放射能対策を求める陳情

2011年12月6日
大分市議会 議長 足立義弘さま

 3月11日の東日本大震災による福島第一原発事故により、深刻な放射能汚染がもたらされました。
 大分市でも、放射能汚染牛肉が流通していたことが問題となりました。
 子どもを持つ私達が最も心配していることは、汚染された食物の摂取から起きる、子どもたちの内部被ばくです。
 国や地方自治体は、暫定規制値を超えた食品の流通を監視するための検査体制を強化させてはいますが、抽出検査でありすべての食材を測定することはしていません。先日も、国の測定からは漏れたコメより暫定基準値を超えるものが、福島県の自主測定で見つかったことがありました。
 また、Team Coco作成「世界もおどろく日本の基準値」(別紙)※にまとめられているように、暫定基準値自体が世界各国の基準値より高くなっています。別紙では漏れていますが、ドイツでは子どもは4ベクレル/kg、大人は8ベクレル/kgという基準を採用しています。
※出典http://kingo999.web.fc2.com/kizyun.html 
放射線には「この値までなら浴びても危険はない」という「しきい値」が存在せず、微量であっても、摂取量に比例して健康被害を引き起こす危険性がある、というのが世界的な定説です。特に細胞分裂が活発な子どもは、放射線による被ばくのリスクが大人よりも3~5倍高く、国の食品安全委員会でも、今後はこの点を考慮する必要があるとの評価をまとめており、すでに基準値の検討作業が開始されていて、新たに定められる基準は現行の暫定基準値より厳しいものになると報道されています。
学校給食は教育の一環として位置づけられており、栄養教育などの点で、社会全体の中で、これまで学校給食の果たしてきた役割は絶大なものがあります。
そして、学校給食で何を食べるのかを、子どもたちが自分自身で選ぶことはできません。
文部科学省は、11月30日付で東日本17都県の教育委員会に、学校給食の食材に含まれる放射性物質について40ベクレル/kg以下を目安とすることを通知しました。
現在と将来とについて、何が起こるかよくわからない事柄については、最悪の事態を常に想定のなかにいれておくことが、安全・安心の確保のために必要なことだと考えます。
 これらのことから、子どもが毎日口にする給食について、安心安全な給食の提供に最大限努めて頂けますようお願い申し上げます。


陳情項目

一. 給食食材の調達は、地元産のものを優先的に使用すること。
   やむをえず地元産以外のものを使用する場合は、全国の都道府県による食品の放射能検査結果等を確認し、放射性物質が不検出の食材を使用すること。

一. 学校給食の食材の調達過程では、国の暫定基準値のみに頼るのではなく、世界各国などの基準を参照しながら、大分市としてできる限り厳しい基準で食材を選定すること。

一.  給食食材の産地や生産者、放射能測定結果などの情報を、HPなど県民がいつでも情報を得られる媒体で毎日公開し、子どもや保護者が分かりやすい形で提供すること。

一.  全量検査が実施できるような検査体制の整えるよう、国や大分県に求めること。

一.  給食の食材が原因となる、子どもたちの内部被ばくの影響についての様々な知見について、国からの情報に限定することなく多面的に調査・検討すること。

以上  
by nonukes | 2011-12-17 23:46 | 脱原発大分ネットワーク | Comments(0)

  小坂正則